【黄檗山萬福寺】普茶料理なるものを食す

油糍(野菜の天ぷら)

2月初旬、京都府の宇治市にある黄檗山萬福寺まで普茶料理を食べに行きました。

なんでもここの普茶料理は予約が必要らしく、その予約を休日に入れようとすると予約が何か月か先にまでなってしまうと母から聞きました。

それならばと私の分も予約してもらい、今回行ってきました。

普茶料理とは

そもそも、「普茶料理」とは何かご存じでしょうか?

恥ずかしながら私はよく知っておらず、料理の中身を聞いても精進料理と何が違うの?と思っていました。

普茶料理とは、こういうものです。

” 普茶料理(ふちゃりょうり)とは、本宗の開祖隠元禅師が中国から伝えた精進料理で、「普茶」とは「普く(あまねく)大衆と茶を供にする」という意味を示すところから生まれた言葉です。”

黄檗山萬福寺ホームページより

つまりは精進料理な訳ですが、大切なのは隠元禅師によって中国から伝えられたということです。

以降に境内の写真を貼っていきますが、確かに日本の寺というよりかは少しダイナミックな中国テイストがする寺でした。

こんなところが宇治にあったんですね。

大学時代、宇治の方へ行ったことはありましたが全く知りませんでした。

黄檗山萬福寺

黄檗山萬福寺は当然ながら寺なのですが、日本の寺とは少し違う印象を受けます。

まずは正面の入口門の写真を見て頂きます。

萬福寺総門
萬福寺総門

何か違うな、と思いませんでしょうか?

中央の屋根だけが高くて、左右が一段低くなっているのは中国門の牌楼(ぱいろう)式というらしいです。

何と言いますか、造りが派手で大味な印象を私は受けます。

また、この写真を見て頂くと、完全にルーツが中国にあると思うはずです。

萬福寺廊下
萬福寺廊下

完全に中国映画に出てきそうなワンカットですよね。

” 黄檗山萬福寺は1661年に中国僧「隠元隆琦(いんげんりゅうき)禅師」によって開創されました。禅師は中国明朝時代の臨済宗を代表する僧で、中国福建省福州府福清県にある黄檗山萬福寺のご住職をされていました。その当時、日本からの度重なる招請に応じ、63歳の時に弟子20名を伴って1654年に来朝されました。宇治の地でお寺を開くにあたり、隠元和尚は寺名を中国の自坊と同じ「黄檗山萬福寺(おうばくざんまんぷくじ)」と名付けました。”

黄檗山萬福寺ホームページより

上の通り、黄檗山萬福寺は中国から来た隠元禅師が建てた寺です。ですので、境内も中国風になっています。

倒福にかけた桃福写経
倒福にかけた桃福写経

「倒福」なんていうのは、まさに中国の文化です。

大雄寶殿(だいおうほうでん)
大雄寶殿(だいおうほうでん)

萬福寺の本堂です。上はドン!、ドン!という感じなのに、窓が丸いのがかわいいですね。

かわいいと言えば、境内にこんなものがありました。

萬福寺の魚
萬福寺の魚

これを見たとき、魚?なんでわざわざこのオブジェを作ったんだ?と思いましたが、これはちゃんと由緒のあるものです。

こんな説明がありました。

萬福寺「開梆(かいぱん)」説明
萬福寺「開梆(かいぱん)」説明

「開梆(かいぱん)」と言って、木魚の原型とされ、これを叩いて法要や食事の時間を知らせていたようです。

目を閉じることのない魚は不眠不休を象徴し、口から吐いているのは煩悩珠だそうです。

確かに、目がパッチリしています。

ただ、画像の説明のように、これが日夜修行に励み清い心を持つようにと僧侶たちを叱咤する姿には、私にはあまり見えません^^;

袋に描かれた「開梆」
袋に描かれた「開梆」

寺のマスコットみたいになっています。

いざ普茶料理を食す

境内に普茶料理を頂く場所があります。

萬福寺食事部屋
萬福寺食事部屋

非常に静かな場所で、ゆったりとした食事を楽しむことができました。

また、普茶料理は修行のための食べ物という前提があります。

五観の偈
五観の偈

慎んで感謝していただきます。

私達が食べたのは7000円コースでした。食事は少しずつ運ばれてきます。

麻腐(胡麻豆腐)と筝羹(煮物や麩)、浸菜(田楽)
麻腐(胡麻豆腐)と筝羹(煮物や麩)、浸菜(田楽)

左が麻腐(まふ)で、後は筝羹(しゅんかん)、浸菜(しんつぁい)ですかね?

チーズの味噌漬けが美味しかったです。ちなみに、かまぼこに見えるものは山芋です。

どれも優しい味付けでした。

油糍(野菜の天ぷら)
油糍(野菜の天ぷら)

続いて、油糍(ゆじ)です。

いわゆる天ぷらなのですが、それ自体に優しい味付けがされているのでつゆはなく、そのまま食べます。

個人的に美味しかったのは大根の天ぷら(本当にふんわりした味付け)、しょうが(しょっぱくなく、美味しい)、梅干しの天ぷら(一番個性的でびっくり)でした。

唐揚げもどきとあわびもどきとその他
唐揚げもどきとあわびもどきとその他

唐揚げもどきです。

「もどき」の名に恥じず、本当に唐揚げみたいでした。

味付けはもちろんなのですが、中身の鳥もどきの皮の部分と肉の部分を表現するために、湯葉の使い方を変えていたのが衝撃的でした。

雲片(細切り野菜の葛とじ)
雲片(細切り野菜の葛とじ)

雲片(うんへん)です。レンゲで崩して食べます。

こういう料理は凄く中国らしい料理だなと思いました。

うなぎもどきとウサギ型の漬物
うなぎもどきとウサギ型の漬物

うなぎもどきも本当にうなぎそっくりでびっくりしました。なんせ、小骨の食感まで再現しています。

一体どうやって作ってるんでしょうね?

ちなみに、隣の漬物がウサギ型にされているの分かりますか?

ここでもウサギを発見できてラッキーでした。

ご飯とお吸い物
ご飯とお吸い物

先ほどの漬物で頂きました。瓢箪の漬物は珍しく、味も美味しかったです。

水果(デザート)
水果(デザート)

最後に水果(すいご)で〆。

ごちそうさまです。

黄檗山せんべい
黄檗山せんべい

今回はグルメとして、黄檗山萬福寺の普茶料理を紹介させていただきました。

全体的に優しい味付けで、心も体も清らかになった気がします。

私は今回予約して行きましたが、どうも「当日枠」みたいなものが8食分あるみたいなことが拝観受付に書いてありました。

ですので、もしかしたら当日に行けるかもしれません。

是非、興味がある方は行かれてきてはいかがでしょうか。

では、さよなら。

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