【ツール2020第2週感想】スロベニア勢強すぎだけどランダも強い

https://twitter.com/LeTour/status/1305168770713956352
ポガチャルが強すぎる

早いもので、ツールも第2週が終わってしまいました。

第2週を終えた感想としては「スロベニア勢が強い!」という一言です。

開幕前はコロンビア勢VS欧州勢という視点もありましたが、蓋を開けてみるとスロベニア勢という第3勢力が猛威を振るっているという印象です。

しかし一方で、私が推す漢「ミケル・ランダ」の走りも非常に強かったと評価したいです。

ツール第2週ステージ毎の感想

いやー、舐めてましたね。

まさかここまでスロベニア勢が強いとは思っていませんでした。

ツール前予想ではログリッチの調子を読み違えたのを抜きにしても私はスロベニア勢を過小評価していた感があります。

しかし、こんな戦い方をされてしまっては認めざるを得ません。

スロベニア勢は強いです。

結局は、ブエルタ2019で魅せたスロベニア勢の実力が本当だったということですね。それが私の中で信じられなかったのですよ。

以下に第2週の各ステージ毎の感想を書いていきます。

stage10

休息日明け1発目のステージ。

休息日明けは体調面で何が起こるか特に分かりませんので、その点での不安というのはありましたが、それ以上に今年はコロナ感染拡大防止のためのPCR検査結果がどうなるかと不安でした。

結果としてはIneosやAG2R、Cofidisなど数チームで1名の陽性者が出たものの、PCR検査による強制リタイアのチームが出なくてホッとしました。

https://twitter.com/LeTour/status/1303343163487260672
激しい位置取りで落車が頻発した第10ステージ

しかし、ホッとしたのは束の間でレース自体は落ち着く暇のないものになりました。

前々から言われていたように、このステージは横風分断が決まる要素が非常に高いステージで、尚且つ第1週でIneosとBORAが横風分断作戦を成功させているということもあって総合狙い・ステージ狙いに関わらず全てのチームがピリピリしていました。

実際、どのチームも位置取りを巡って前の方へ上がりたがるので逃げはあっても無かったようなものになりましたし、ゴール前以外のアクシデント(落車)も平坦ステージとは思えないほど多かったです。

ただ、どのチームも警戒した日ほど何も起こらないというのがロードレースであり、結果としては主な総合勢も遅れずスプリント勝負になりました。

サムベネットの勝利は非常に感動的で、インタビューもこみ上げるものがありましたが、それまでは違う意味でずっとハラハラしぱなしのステージでした。

ちなみに、ランダ率いるバーレーンは第1週の横風分断を決められた後という影響があるのか、第2週を通してなかり積極的に前の位置取りへ上がる場面が見られました。

第1週からその気を配ってくれよ……(>_<)

stage11

純正スプリンターが活躍できる数少ない平坦ステージということで、かなり緩い展開になると思いきや途中横風分断を警戒したり、休んでいる感は余りない気がしたステージです。

近年のツールは特に逃げとの距離を極端に離しませんね。

最後は3人横並びの熱いスプリント対決になって、ユアンが勝利しました。

https://twitter.com/LeTour/status/1303724405906968579
ユアンが今大会2回目の勝利

一方で、調子の上がらないサガンが妨害行為でポイントを獲得できずにマイヨ・ヴェールも結構危うくなってしまい、このステージを機にBORAの尻に火が着く結果になってしまいました。

これ以降BORAが隙あらばサムベネットを振るい落とそうとレースを厳しくするように積極的に動くようになり、それに伴い全てのステージが厳しくなりました。

実は、これ以降のステージで「回復できない」という点で見えないダメージを負った総合系選手も多いのではないかと思います。

stage12

コースレイアウトを見てもそう思いますが、逃げが狙うステージだということはレース前から言われていました。

一方で、次の日は急坂の山頂ゴールで総合勢にとって重要なステージだということもあり、総合勢のタイム差は付きませんでした。

最後は3度目の正直でサンウェブのヒルシが勝利しました。

それにしても若い選手が強いですね。最近の世代交代の波は本物なのかもしれません。

stage13

色々と総合勢が動いたステージでした。

このステージはコースの断面図を見る限りはそこまでと思ってしまうステージなのですが、獲得標高自体は全ステージで(確か)一番高く、尚且つ最後のピュイマリー峠は10%前後の坂が連続するという予想以上にかなり厳しいステージでした。

なんせ1級・3級・2級・3級・3級・2級・1級という山岳の詰め合わせですからね。とんでもないですよ。

しかし、その厳しい山岳での戦いの前にも総合勢が多く巻き込まれる落車が発生し、それによりバルデとモレマがリタイア、キンタナも落車してダメージを負うことになってしまいました。

そして、それまでのステージでの落車でダメージを蓄積していたと思われるギヨーム・マルタンまでピュイマリー峠までに遅れてしまい、フランス勢はガッカリというステージになりました。

https://twitter.com/JumboVismaRoad/status/1304440480030232576
今大会はスロベニア勢が強い

そして最後のピュイマリー峠においては、何と言ってもスロベニア勢。

ポガチャルのアタックに着いていった(いけた?)ログリッチ、スロベニア勢がそのまま他の総合勢からタイム差を奪いました。

その中にはなんとベルナルの姿もあり、ベルナルは38秒もタイムを失う結果になりました。

まさか、ベルナルがこのステージで40秒近くもタイム差を失うとは私は思っていませんでした。遅れた瞬間に思わず画面の前で声が出てしまいましたね。

一方で、ランダ・ポート・ロペスはスロベニア勢からタイムを失ったものの10秒台のロスに留めており、まだ戦えるのを期待せざるを得ませんでした。

それにしてもランダはやはり強い漢ですし、ポートが今年最後のツールということもあってかなり頑張っていますね。

まだまだこれからです。

stage14

このステージも総合勢が大きく動くことはないと思っていたステージですが、尻に火が着いたBORAの引きによって各選手達が休めるステージにはなりませんでした。

ステージ優勝はサンウェブのクラーウアナスン。これまた若い選手ですが、アタックのタイミングだけで勝負が綺麗に決まったラストでした。

やはり、これからは若い選手の時代なのかなぁ……(・_・)

まだまだ活躍して欲しいベテラン選手にどうしても肩入れしてしまうのですが、私も時代遅れなのかもしれません。

stage15

第2週を締めくくるにふさわしい、弩級の山岳ステージです。

今大会のクイーンステージは第17ステージと言われていますが、どう考えてもこのステージは総合争いで決定的なタイム差が着くと予想されていたステージでした。

ツール前に行われたツール・ド・ラン第3ステージに同じ山岳が使用されましたが、その際はIneos対ユンボの対決でログリッチが勝利しました。

さあ、今回はどうなるのか?と思わざるを得ませんでした。

しかし、いざ本格的な山岳に突入するとユンボが常に先頭でペーシングを行い、一方でIneosのアシスト陣は最後の超級山岳に入る前に殆どがズルズルと下がっていきました。

うーん、今大会いや去年からIneosのアシスト陣がイマイチになっている気がするのは気のせいでしょうか?特にクウィアトコウスキが最盛期とは程遠い感じですね。

そして、驚いたのは最後の超級山岳に入った場面。

なんとあのベルナルが大きく遅れました。

キンタナが遅れたなぁと思った次の瞬間、ズルズルとベルナルが後ろの方へ下がって行きました。

これはもう、かなり驚きでした

ユンボのアシストはまだファンアールトの段階です。バッドデイだったのでしょう。とにかく調子がおかしかったです。結局、ベルナルはこのステージで総合争いから実質的に脱落してしまいました。

続いてもまだまだユンボの支配です。

途中残り7kmほどで、A・イェーツが飛び出す場面も見られましたが、難なくデュムランのペーシングでキャッチ。

このコントロール力は最盛期のSkyを彷彿とさせます。やはり、時代はユンボなのか。

https://twitter.com/LeTour/status/1305165158348738567
最後はログリッチが口火を切る

そのようなコントロールをされてしまっては誰もアタックをすることは出来ません。

結局、最後の1kmを切るまではユンボがペーシングを続け、スプリント勝負。(セップ・クスがまだ残っているのが意味不明)

ログリッチのアタックを口火に各エースが反応。ランダやウランが遅れる一方で、ポガチャル・ポート・ロペスが反応します。

そして、最後はポガチャルとログリッチのスプリント勝負。

ポガチャルがログリッチを下し、今大会2勝目を掴み取った上にスロベニア勢はさらに他の総合勢と差を付けることに成功しました。

ポガチャルが怖い。いやぁ、スロベニア勢は強すぎます。

ポートも調子が良かったですが、ポガチャルとログリッチは頭が抜けていました。

ポガチャル・ポート・ランダは横風分断のロスがここに来てかなりキツイです。

特にポガチャルに至っては、マイヨジョーヌを着用できていたのではないでしょうか。

そして、ランダ。

このステージではタイムを失ってしまいましたが、グランツールというのは3週間あります。ベルナルのように、いつバッドデイが来てもおかしくありません。これは全選手に言えることです。

しかし、ランダは3週間通しての山岳の強さが特徴の選手です。最後のアルプスで調子が上向きのロペスやポートと共に積極的な攻撃を見せてくれることを期待します。

アシストの枚数はユンボの次に残っていました。2週目にしてようやくチームのギアは上がっています。

ランダは強い!……はず!

では、さよなら。

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