【評価★5】映画「パシフィック・リム」レビュー・感想と鑑賞のススメ

パシフィックリム感想アイキャッチ画像

「まずは見てくれ」

というのも、この映画は「ドハマりするか、しないか」どちらかだからです。

私は前者でしたので、評価は当然★5、一時期は部屋でこの映画をずっと流していたこともありました。それぐらいハマる人はハマります。

これに関しては見た方が早い。なんせ、開幕10分以内での心拍数が好き嫌いと評価を決めるので。

そ・し・て!!

「続編は見るな」

さて、もう鑑賞の準備は整いましたでしょうか……?

映画情報

原題:Pacific Rim

制作:2013年/131分/アメリカ

監督:ギレルモ・デル・トロ

主なキャスト(役:演者順)

ローリー・ベケット:チャーリー・ハナム(日本語吹き替え:杉田智和)
森・マコ:菊地凛子(日本語吹き替え:林原めぐみ)
森・マコ(幼少期):芦田愛菜(日本語吹き替え:本人)
スタッカー・ペントコスト:イドリス・エルバ(日本語吹き替え:玄田哲章)
ニュートン・ガイズラー:チャーリー・デイ(日本語吹き替え:古谷徹)
ハーマン・ゴットリーブ:バーン・ゴーマン(日本語吹き替え:三ツ矢雄二)
テンドー・チョイ:クリフトン・コリンズ・Jr(日本語吹き替え:千葉繁)
ハーク・ハンセン:マックス・マーティーニ(日本語吹き替え:池田秀一)
チャック・ハンセン:ロバート・カジンスキー(日本語吹き替え:浪川大輔)

以上、wikipedia参照

監督は「パンズ・ラビリンス」で知られるギレルモ・デル・トロ監督です。

この後2017年制作の「シェイプ・オブ・ウォーター」でアカデミー賞作品賞を受賞しています。ダークファンタジー的な作風が評価されていて、そのセンスはこの映画にも節々に見られますが、どちらかというとこの映画が例外的のように思います。

また、キャストについて述べると、菊地凛子や芦田愛菜といった日本人が起用されています。これは監督の日本愛もありますが、そもそもこの作品自体が日本怪獣映画への愛ですので、日本人起用は必然です。

そして、わざわざ右に日本語吹き替えを表記したのは、声優陣が豪華だと話題になったからです。確かに、豪華な気がします。そして、吹き替え版は声優陣の熱演により、特に個性の強いものになっています。

したがって、ハマったら吹き替えでも見てみることをオススメします。

2度楽しめます。ちなみに私は字幕版の方が好きです(エルボーロケット派)。

ザクッとあらすじ(ネタバレ有)

設定

突然、深海底に異世界と繋がる割れ目が発生。そこから「KAIJU」と呼称される怪獣が定期的に世界各地へ上陸・侵攻。

それに対抗すべく人類は巨大兵器「イェーガー」を開発。それは「ドリフト」という技術で脳をシンクロさせ2人以上で操縦するロボットで、人類はKAIJUへ反撃の狼煙を上げた。

しかし、KAIJUの勢いが徐々に増し、コスト的にイェーガー計画が打ち切られてしまった。しょうがないので、今あるイェーガーでKAIJUに対抗しつつ割れ目自体を防ぐことに。

あらすじ(起)

ベケット兄弟は「ジプシーデンジャー」を操縦するパイロット。これまでのKAIJUとの戦いは、連戦連勝。俺達は最強!これからも!

→KAIJU「ナイフヘッド」との戦いで兄死亡。弟(ローリー)一人でなんとか倒すが、ローリーは意気消沈。5年後、誰かとチームを組み再度「ジプシーデンジャー」に搭乗させる計画のために、土方になっていたローリーは呼び戻される。

→科学者班は如何にしてKAIJUの謎を解き明かすかが課題。数学を駆使して襲撃時刻は予想できるが、なぜKAIJUが襲撃を行うのか分からない。KAIJUの脳と「ドリフト」して、脳をシンクロさせたらいいんじゃない?いや、アホか?

→エースパイロットのハンセン親子は、エースだけれど親子関係に少し問題がありそう……

あらすじ(承)

ローリーの相方となるパイロットは、森マコ以外あり得ない!

→自分の子供のように育てたマコをパイロットにはさせたくないなぁ(ペントコスト司令官)、でもマコの言うことだし、一回操縦テストさせてみるか……

→失敗。ほらぁ!!ダメダメ。

→一方で、科学者(ニュートン)は、無断でKAIJUと脳を接続。新鮮な脳があれば、奴らの目的が分かるぞ!!

→ちょうどいいタイミングでKAIJU出現。

あらすじ(転)

なんだこのKAIJU!?強すぎるぞ!!(中国チーム死亡、ロシアチーム死亡、ハンセン親子再起不能)

→しょうがない、ローリーとマコで出撃や!!

→撃破。深まる信頼と絆。一方で、新鮮な脳とドリフトした科学者班がKAIJUの正体と目的を突き止める。

→このままじゃ人類やべえ!深海の割れ目を核爆弾で破壊するために最終決戦や!ハンセン親子のゴタゴタも解決!!

あらすじ(結

なんだこのKAIJU!?強すぎるぞ!!(ペントコスト司令官、ハンセンJr死亡、核爆弾消失、ジプシーデンジャー半壊)

→しょうがないので、ジプシーデンジャーの原子炉を爆発させて、KAIJUと海底の裂け目を破壊する

→ローリーは爆発から脱出できるのか??

→出来ました(ハッピーエンド)

ザックリとこんな感じです。

余談ですが、ローリーはこの際に放射線を浴びすぎてしまったために翌年に死亡しているという設定があります。ですので、映画的にはハッピーエンドですが、その後的にはハッピーエンドとは言い切れないかもしれません。

レビュー・感想

正直、初めにメインビジュアルを見る限りではB級ロボット映画だと思っていました。

なんかロボットも丸っこくて、もさ苦しいなぁと思っていました。

というのも、ロボットと言えば顔ロボ、平成ガンダムのようなシルエットがバッシリ決まった、細身のシャカシャカロボこそカッコイイと思っていた部分があったからでした。

しかし、冒頭のカッコイイBGMと共にパイロットが搭乗し、重いロボが人間の動きと共に一歩を踏みしめるのを見て、一瞬でその考えが覆ってしまいました。

いや、カッコイイじゃん!!

と。

青天の霹靂でした。

そこからは興奮の連続です。ストーリー展開は王道に沿っていましたので、細かい部分など気にせずに、ただただ巨大ロボが怪獣を倒す様に没頭することが出来ました。そして、それに添えられる人間ドラマというスパイス。これは無限です。

映画を見終わった後も興奮は冷めず、DVDを部屋で一日中ループさせ、頭の中では常にBGMがループしていました。

後に設定集が存在することを知ったので、もちろん入手。背景が細かに設定されているので、ここまで作られているのか!と興奮しました。自分でもまさかここまでハマるとは思っていませんでした。

実はこの「パシフィックリム」、映画館で公開されていた際には見に行っていませんでした。何かと忙しい時期だったというのはあるのですが、「見よう」と思った時には大体の映画館で公開時期が終わっていました。

しかし、根強いファンが他に結構いたらしく、多々リクエストがあったようで後にTOHOシネマズで4DX公開などがされていましたので、その時に劇場で見ることが出来ました。

その時の迫力は流石でした。

イェーガーとKAIJUの重厚なバトルがスクリーンで見られるなんて、映画館で公開している時にもっと何回も見ておけば良かった……と後悔しました。ですが、それでも全国に多くのコアなファンがいたおかげで何回か映画館で見ることが出来たのでした。

それだけコアなファンに愛される映画を生み出せたのはそれに釣り合うだけの熱意と愛があったからであり、ギレルモ・デル・トロ監督とスタッフには感謝しかないです。

「パシフィックリム」好きな部分・鑑賞のススメ

この映画の好きなシーンを都度挙げていくとキリがないので、好きなKAIJU・ロボットと凄くマニアックで理解が得られないであろうシーンを一部紹介しておきます。

……って、この紹介の仕方はもはや見てることが前提になっている気がしますが、つまりは見ろということですね。

冒頭の出撃シーン

大体の映画は冒頭の10分ぐらいで惹かれるかどうかが決まるように思いますが、この映画の場合は初めの出撃シーンがそれにあたると思います。

ジャラジャ、ダッ、ダッ、ダッ、タ

というカッコイイBGMが聞こえ始めてテンションが上がれば、「パシフィックリム」を最後まで見ることが出来ます。

私はこの冒頭の出撃シーンが特に好きで、これだけ見て満足してしまう感じもあります。

冒頭出撃シーンの中で特に好きなシーン
冒頭出撃シーンの中で特に好きなシーン

特に好きなシーンは

①スーツの背骨部がはまるシーン(旧スーツの白色部とのコントラストがイイ!)

②出撃前のポーズを取るために行う、腕を前後する謎の動き

この2つのシーンがたまらないです。

そして、おそらくこのシーンを見た他の人は、えっ、ここ?と思うことでしょう。

でも、これがイイんです。

好きなKAIJU

ナイフヘッド
ナイフヘッド

「ナイフヘッド」ですね!

最初にベケット兄弟と戦い、兄を殺害したKAIJUです。その名の通り、ナイフのように鋭い頭部が特徴になっています。

基本的にシルエットが特徴的でカッコイイ造形物が好きなのですが、ギレルモ監督のセンスを汲み取って少しダークファンタジー的なニュアンスに仕上げられているのがいいですね。突起物や配色、小さい青目の付きどころがそう感じさせるのでしょうか?

そもそも、KAIJUは青い体液(カイジュウブルー)という設定自体シビれるのですが、そういう画面映えしそうな色をどうやって選ぶのか。これが分からないんですね。

好きなイェーガー

チェルノ・アルファ
チェルノ・アルファ

「チェルノ・アルファ」

無言で佇むのが似合う、重厚なイェーガーです。

ロシアチームが操縦します。

設定的には、最初期に作られたイェーガー(第一世代)であるというのがそそられます。

しかも、脱出ポッドがありません。つまり、敗北=死ぬしかないということです。

ちなみに、本作に登場する機体の中で、チェルノアルファとジプシーデンジャーだけが原子力を原動力としています。それで、最後にジプシーデンジャーの原子炉爆発をさせることが出来たということです。

こいつの、唯一の活躍シーンがここです。

チェルノ・アルファ唯一の見せ場
チェルノ・アルファ唯一の見せ場

KAIJU「オオタチ」に腕部分のブースタで加速したパンチを浴びせるシーンですね。

必殺技がまさかの超ただの物理パンチ(しかも効かない)というのがツボです。

中国チームのように”Thundercloud Formation”みたいな名前も付いていません。渋すぎる。

一応、設定的には「テスラ・フィスト」という電撃拳らしいですが、叫ばない。無言で殴る。

この僅かな活躍の後、チェルノ・アルファはあっけなくやられてしまいます。

中国チームにせよ、ロシアチームにせよ、かませ感が凄いのでそこら辺のチームや歴代パイロットの活躍を「2」でやってくれると期待していたのですが(ギレルモ監督のインタビュー的にも)、、、そんなことはなかったですね。

そもそも、「2」はギレルモ監督じゃないですし。

どうやら「シェイプ・オブ・ウォーター」の制作で忙しかったようです。

「アップライジング」は見るな!

ちょうど続編の話に少し言及したのでこのタイミングで忠告しておきますと、続編の「アップライジング」は見ないほうがいいです。

私自身、こうして他の作品をあまり貶めることは言いたくない派なんですが、あえてこれはキツめの言葉を与えておいた方がいいと思っています。

「アップライジング」はそびえ立つクソなので見ないで下さい!!

もちろん、世の中にはもっと酷い映画や続編が存在しているのは承知していますが、これは本当に酷い。

何が一番悲しかったかと言いますと、「愛」がなくなっていたことが悲しかった。

ストーリーが面白くなかったり、それ故に前作キャラが雑に扱われるのは100歩譲ったとしても、「パシフィックリム」の根幹にある怪獣ロボット映画への愛やリスペクト、これが失われてしまっていたのが悲しかった。

いや、「愛」がないからそうなったのか?少なくとも、イェーガーをシャカシャカ動かしてしまうのはファンの立場として100%違う。

まあ、金の匂いと言いますか、事情は色々とあるのでしょうけど……。

ただ、流石は大衆アメリカ映画というべきか。話の流れというか、大枠のフォーマットは最低限崩すことはなかったので、「アップライジング」は初見だとトンデモ怪獣ロボットアクション映画として楽しめるとは思います。

もし、あなたが「パシフィックリム」を既に見ているならば、見ないほうがいいです。

評価・総括

文句なしの★5評価。これはメチャクチャ熱い映画だ!!

私の中では、アニメ「天元突破グレンラガン」と並んで相手の好みを見極めるリトマス試験紙になっています。これが嫌いなやつとはチョット相容れない。

ただ、もちろん合わない人もいるでしょうから、そういう人は冒頭10分だけ見て好き嫌いを判断したらいいと思います。

ので、とにかく見て欲しい。

この映画以外にも今後レビュー・感想を書いていこうと思うのですが、私がここまでストーリーや演出を語らない映画というのも珍しい気がします。純粋にファンであるため、ここが好きだと言えばいいだけなんですね。

いや、それが本来の作品鑑賞なのか??どうしても、私は作品を俯瞰してみてしまうことが多いので困ってしまいます。そういう意味でも、「パシフィックリム」は純粋に鑑賞することが出来る映画です。

あと、少し補足しておきますと、この記事で私が「設定的に」と述べた部分は「パシフィックリムビジュアルガイド(小学館集英社プロダクション出版)」を参考にしています。

これは当初部数が限定して発売されていたため、入手が困難なものとなっていました。それで私は英語版をしょうがなく購入したのですが、その後に「普及版」が発売されましたので、手軽に買い求めることが出来るようになりました。

(とは言っても、普及版でこれぐらいするのか……。)

「パシフィックリム」が好きな人は是非買ってみて下さい。かなり楽しめます。

では、さよなら。

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