集英社に就活で落とされたので漫画持ち込みに行った話【就活編】

集英社ビル

タイトルのままの話です。

以前の記事で、大学生時代の就活で集英社に落とされたということをチラリと述べました。

今回は私の人生において一つの分岐点となった「集英社」の就活体験を詳しく書こうと思います。

就職難易度最高クラス「集英社」の就活情報

「集英社の就職難易度は最高クラス」

これは就活中の大学生や新卒就活を行った人ならば、文理問わず知っているのは当然とも言えるぐらい有名な情報です。

これについては、少し調べると人気企業なだけあって多くの情報が出てくるので私がわざわざそれをまとめる必要はないのですが、以後のために少し書いておきます。

集英社の就職難易度を最難関たらしめる理由は以下の3つにまとめられます。

①出版業界・出版社であること
→採用人数が少ない、ライバルが強い

②「週刊少年ジャンプ」を出版する憧れの企業であること
→応募人数が多い、ライバルが多い

③採用までの過程が長いこと
→自身の能力と運がとことん試される

出版社はライバルの「質」が高い

①について、集英社が出版業界、特に出版社であることが挙げられます。

このことは、周りのライバルの「質」を高めます。

まず、コンテンツ産業である出版業界は、百~千人規模で採用を行う大手メーカーや商社と違って両手で数えられるほどの少人数しか採用せず、その枠自体が限られています。

加えて、出版業界は出版不況と呼ばれるこの時代にも依然としてその業界に関わりたい人間が一定数いる、ある意味人気な業種です。(出版業界に行きたくて就活浪人した体験談もいくつか読んだ気がします。)

いわゆる「本好き」ってやつですが、そういう人間は大概、大学時代に拗らせていて無駄に小難しい本やトレンディな本を読んで知識を蓄えています。

もしくは、ある分野が好きでしょうがなく、それについて知識を蓄えていたり活動をしている人間もいます。

これらの人間に共通するのは「知識があること」です。

ライバルである彼らには「ボヤッと好き」程度では太刀打ちできない知識があります。運よく面接に進むことが出来ても、その知識の差はそのまま熱意の差として見抜かれてしまいます。

ジャンプ編集は漫画好きな就活生達の憧れ

②について、中でも集英社は漫画コンテンツに強い大手出版社です。
漫画が好きな人間は多く、必然的にライバルの「数」が増えます。

皆大好き『週刊少年ジャンプ』

言わずもがな、これは集英社が出版しています。

漫画好きならば、一度は編集者として『週刊少年ジャンプ』に関わり、作品に対して「俺ならこうする」とあーだこーだ口出し、自分の関わった作品が大ヒットすることを夢見たことはあるのではないでしょうか。

「ワシが育てた」ってやつです。もしくはその特権的な立場を利用し、「ワシが作った」と言いふらしたい人間もいるかもしれない。

また、ある人は自分の好きなモノや作品や作家と関わって仕事をしたいのかもしれない。

理由はともかく、非常に多くの人間が集英社に応募します。

記憶が定かでないのですが、2018年卒は10000人以上のプレエントリーがあった記憶があります。(私は6000番台だったので、少なくとも6000人以上は確定。)

採用フローが段違い

詳細は後述しますが、私は採用試験の一次面接で落とされました。

ただ、ここに至るまでにも既にふるいがかけられています。

私が受けた2018年卒向け集英社の採用フローは以下だったはずです。

プレエントリー:10000人以上?

ES:4000人ぐらい?

筆記試験:2500人ぐらい?

1次面接(ブース):1000人ぐらい?(もっと多い?)

2次面接:不明(150人ぐらいと予想)

……

採用:10人程度

人数等については、記憶が定かでないので鵜呑みにしない方がいいです。
会場の様子とかをメモっておけば良かったが、そんな余裕は当時無いよね(^^;

同じ集英社の就活ルポということでは、この方のブログを拝見した記憶があります。(残念ながら2020年5月13日現在更新は止まっています)

この方は2017年卒なので、選考フローで私と大きな差はないはずです。

また、2次面接以降のフローですが、就活掲示板の情報では「6次面接まで行った」みたいな情報を見た覚えがあります。同時に、「3次面接で終わった」と書いてる人も見た記憶があります。

これは多分、昔の情報で年度毎に変わっていると思います。

重ねてになりますが、この情報については鵜呑みにしない方がいいです。

ただ私が伝えたいのは、これだけの質・量で選考するのは珍しく、付け焼刃の対策やボヤッとした考えではどこかでボロが出るのだということです。

後に当時のエントリーシートや試験・面接の内容を書きますが、今、見返して見ると「そりゃ落ちるわ」と自分でも納得するような内容でした。本当に編集になりたい人と比べたら失礼なぐらいです。落ちて当然だったんです。(当時はブチギレですが……)

集英社の編集には東大を始めとした高学歴が多いみたいな話がありますが、それは必然です。エリートでなければ、これだけの採用フローをくぐり抜けることが出来ないのです。

そもそも、集英社では少なくとも二次面接までに学歴は問われません。

知識・人柄・コミュニケーション能力・センス・運……etcそういった全ての実力を持ち合わせた人間のみが倍率1000倍以上の難関を突破し、ようやく集英社に入社できるのです。

なぜならば、そのようなバランス型のエリートでなければ、私のような変な奴が持ち込みに来た際、キチンと対応できないからです。

それに、なぜか勘違いしている人も多いですが、そもそも編集は本が「ターゲットにウケる」ように内容を整えるのが仕事ですから、バランス感覚が何より必要なわけで芸術家肌の奇抜なやつは要らないのです。

ですので、差別化の域を超えた個性のアピールは不要のように思います。

就活ルポルタージュ:集英社

私がどのような人間で、どのような考えで就活に臨んできたか、ということは「シューカツ!」シリーズとしてザックリ記事に書いたので、それを読んで欲しいです。

唖然とするでしょう。

私は就活に際して、出版社は集英社と講談社、この2社のみを受けました。当時のお高くとまった私は、小学館は落ち目だと思っていたので応募しませんでした。

また、出版社に物凄く就職したかった訳でもなかったので、他の出版社には目もくれませんでした。

全く、とんだ勘違いミーハー就活生ですよ。

戦績としましては、集英社は一次面接落ち、講談社は筆記試験落ちです。

これから詳細を見ていきますが、出版社を受ける就活生は「この程度だからこういうことになるんだ」というダメな基準として見て下さい。

そして、当時の記憶が薄いので、間違っていたりあやふやな情報が多いのも許して頂きたい。

プレエントリー~ESまで

プレエントリーは、確か集英社は自社ホームページから行う形式だったように思う。

筆記試験の時に、確か11000??台まで数字があったように思うので、10000人ぐらいは毎年プレエントリーしているのではないでしょうか。

プレエントリー後にはまずESを書いて郵送しますが、出版社のESはとにかく量が多いことが知られています。しかも、それを手書きにするので、何回も書き直した覚えがあります。

実際、プレエントリーの段階から何割の人間がESを提出するのか気になるところです。結構な数の人間がめんどくさくなって止めているのではないかと思います。

加えてその内容も、志望動機や体験談に留まらず、写真や作文までありました。
質・量での絞り込みはESから既に始まっています。

その内容は当時私が書いた実物を見て頂いた方が早いですね。

以下が私の書いたESです。一部個人情報は修正してあります。

集英社2018年度採用ES1枚目
集英社2018年度採用ES1枚目

「シューカツ!」シリーズ【前編】でも書きましたが、「ノンサー・ノーバイト・ノーフレンド」という就活三重苦が1枚目から滲みでています。

ただ、同時に「ありのままの自分(笑)」を見せるために私は就活において姑息な嘘はつかないでおこうと思っていたので、それもそのまま書いています。

集英社2018年度採用ES2枚目
集英社2018年度採用ES2枚目

苦しい……苦しすぎる……。

逆張りマンで主体性を持たなかった私は、「ひねくれすぎていること」が長所だと述べております。「それは同時に短所」って……、これだけで薄い人間だとバレてしまいます。

本当、私は大学時代に何をやっていたんでしょうね(^^;

集英社2018年度採用ES3枚目
集英社2018年度採用ES3枚目

書き言葉がこのページだけ丁寧語になっていないのはスペースの関係だったと記憶しています。

私は「漫画が好きだ」という割にコミック雑誌すら大学生時代にはあんまり読んでいませんでした。頻度でいえば、新連載が始まった時に少年ジャンプを読むぐらい。それで書くことがないので、ウケ狙いで最後にエロ雑誌を書いていますね。

当時の私は大変拗らせておりましたので、無駄に岩波文書の古典本ばかりを読んでいました。漫画も、この時はほとんど読んでおらずバンド・デシネ(ヨーロッパの漫画)を多く読んでいました。

これも嘘をついてもしょうがないので、素直に書いています。他の人はもう少しあれこれ考えているのかもしれません。

集英社2018年度採用ES5枚目
集英社2018年度採用ES5枚目

4枚目は紛失してしまいました。すいません。(そもそも、コピーが残っているのが奇跡)

4枚目・5枚目は作文で、「こんなはずでは!」というテーマで800字作文をするというものだったと思います。

私が書いた内容としては、「林修になりたい私が、カリスマ感を出すために決めゼリフを考えたが、決まらなかった」という内容だったと思います。

作文の出来自体は満足していますが、この作文の何が怖いかと申しますと、原稿用紙の使い方を見られているということです。

漢字間違いがないかもかなりチェックしました。

編集を目指すならば原稿用紙は完璧に扱って当然ですので、絶対チェックされているはずです。また、作文試験は筆記試験にもあるので、いずれにせよ出版社を受ける人はキチンと覚えておくべきです。

筆記試験

関西在住の私は大阪で筆記試験を受けました。日程や時間帯が分けられていたかは完全に忘れました。

筆記試験の会場はどこか忘れてしまいましたが、確か難波の会館みたいなとこだった気がします。(それは講談社だったかな?)

筆記試験はスーツで行きました。会場内には白机が並んでいて、番号順に座る感じでした。

集英社2018年度採用筆記試験説明
集英社2018年度採用筆記試験説明

筆記試験はこんなタイムスケジュールです。

講談社は作文と問題の時間が一緒だった覚えもあります。

さて、私は集英社と講談社の筆記試験しか受けていないのですが、一般的に出版社の筆記試験というのは特色が強いです。出題範囲・ジャンルが広く、かつマニアックで、作文問題まであるというのが基本的な情報です。

それ故に、マジメに出版社を目指している人間はボロボロのノートを持って直前まで読んでいたり、「三題噺」形式の作文を事前に練習したり、筆記試験対策をキチンと行っています。

かたや私は筆記試験の対策を全くしていなかった(そもそも、その手の就活対策本は一切買っていなかった)ので、問題を見た瞬間「わーお、終わったな♡」と思いましたね。

本当に、出版社の問題は質・量ともにマニアックです。

当然、中にはボーナス問題みたいなのがあって、分かるものはすぐに分かるのですが、分からない問題はそもそも出題文章自体が知らないことを言ってきます。

講談社は時事・雑学問題が全然分かりませんでした。漢字も全然書けませんでした。加えて、何よりも作文がイマイチな出来だったので、落ちたことを確信しました。

一方、集英社は講談社に比べて時事・雑学問題の割合が多くなく難易度が低い上に、英語問題などはセンター試験のチンカスレベルなので、難しくありませんでした。

漢字問題もゲシュタルト崩壊しない限り、何とか全部覚えているラインでした。

ちなみに、筆記試験は三大出版社の中で小学館が一番難しいようです。講談社であの難易度なのだから、どれだけ難しいのでしょうか。想像つきません。

ともかく言えることは、本気で出版社を目指す人は筆記試験対策をキチンとしておくべきだということです。

ウェイトの高い作文試験と「三題噺」のコツ

ただ、何よりも筆記試験で大切なのは「作文試験」です。

どうも、この作文問題のウェイトが相当に高いようです。これの出来によって筆記試験の出来が一発でひっくり返るとも言われています。

集英社の作文問題は「三題噺」形式といって、3つの与えられたキーワードを使って作文を行います。(そうでない年もあるようです)

はっきり申しまして私はこの手の作文が得意ですので、「三題噺」だと分かった瞬間合格を確信しました。一方で、この年の講談社は「三題噺」ではなく自身の体験談を書かされたんですよね。なので出来が悪かったんです。

そんな私が「三題噺」についてアドバイスしておきます。

巷では「とにかく練習しろ」「得意なパターンを用意して当てはめろ」というアドバイスが主流な気がしますが、これは優等生のいい子ちゃんな回答で、個人的には違う気がします。

そのまま単語を繋げて話を構成すればいいんです。

これはシュールレアリスムの手法です。『ねじ式』という有名なサブカル漫画がありますが、あの話のようなものを作れば良いと思うのです。

例えば、「ぺたぺた・さすがにそれは・世界地図」がお題(過去問)として与えられた場合、まず、単語間の関係は気にせず即座にこの3単語を連結することを考える。この場合、そのまま「ぺたぺたさすがにそれは世界地図」となります。

ここから話を作ります。

そして、初めてここで単語の意味を考えます。

「ぺたぺた」というのは音ですので、それだけでは意味を持たない。「さすがに」には比較するものが、「それは」には指すものが必要です。ピースがないなぁと思っているところに最後のキーワード、「世界地図」がきます。

ここで気付きます。

「それは」が指すものは「世界地図」です。「さすがに」で比較されるものは「世界地図」と比較されます。そして、欠けている動作を補うために「ぺたぺた」と「世界地図」と相性の良い動作、「貼り付ける」を用意します。

これで話が決まりました。

(誰かが)ぺたぺたと世界地図を(どこかに)貼り付けている。(それに対して誰かが)「さすがにそれ(世界地図)は」(と言う/思う。)

冒頭シーンが決まったので、これで話が書けますね。後は設定をぶち込んでいくだけです。私ならこうします。

嫌な予感がしたので部屋に戻ると、彼女は部屋の隅で「ボード」に切り刻んだ世界地図をぺたぺたと貼り付けていた。僕は「さすがにそれは」と思い、慌てて彼女を止めに入る。

設定としては、【彼女】は「ボード」に望む光景を表現することでそれを実現する能力を持っています。しかし、自身が描かれた光景は実現できません。決して自分は幸せになれないのです。ある日、彼氏の【僕】の浮気が発覚し、自暴自棄になった彼女は世界の破滅を願おうとします。

そしてオチとしてパッと思いついたのが、世界地図を貼り合わせてハート型を作ることでその場を収めるということでした。バラバラになった「二人の世界」地図を再構成する訳です。(それにより、次の日アメリカとアフリカの形が変わったとか付け加えてもいい。)

どうでしょうか??

この話の作り方の利点としては素早く前から順に話を作っていけるということと、シュールレアリスム的な表現により非現実的な表現や設定を持ち込みやすい空気が出来るので、展開に無理が効きやすいことだと思っています。

この方法は簡単ではないでしょうか?

練習なんて要りません。

ちなみに私が実際に受けた2018卒試験のキーワードが何だったか、当然の如く忘れてしまいました。調べても簡単に出てこないので、気になる人は自分で調べて下さい!

ただ、書いた内容は覚えています。

「新種のクラゲに魅了された博士が、身も心もクラゲに捧げて廃人になってしまったので、愛想をつかした助手がクラゲを冷凍してクーラボックスに詰めたものを今から博士に見せる」という話です。

明らかに『ねじ式』の「メメクラゲ」に引っ張られていますね(笑)

「三題噺」は本番まで書いたことありませんでしたが、それ故に閃いた方法なので教えておきました。参考にしてみて下さい。

一次面接

一次面接は東京の国士会館で行われました。就活の舞台が東京に移り、いよいよ気持ちが高ぶってきます。ここからがスタートです(即☆退場)。

会場に入ると、大体がスーツを着ていて、3割ぐらいが私服で待機していました。体感的に他業種に比べて私服の人が多い気がしたので、もっといたかもしれません。

これが本当に「いかにも」という人間ばかりで、大体が少年ジャンプの編集を狙っているので、あちこちからジャンプの話が聞こえてきます。

私はそれを聞いて「ふん、センスのない雑魚共だな」と周りを見下し、既に内定をゲットした気になっていました。

本当、何様なんでしょうね。

集英社2018年度採用1次面接説明
集英社2018年度採用1次面接説明

面接の形式としては、志望ジャンルごとに分かれたブースが10個ぐらい用意されていて、面接官2人に対して就活生1人ずつ順に呼ばれたブースで面接を行っていきます。

そして、事前に新しく用意した面接シートを元に質問がされていきます。

面接シートの内容は、基本的な質問事項に加え、「趣味」とか「今気になっている有名人」、「個人的ベスト3」、「好きな漫画・雑誌・映画」だったと思います。

当時の下書きが発掘されたので載せておきます。

集英社2018年度採用1次面接シート下書き
集英社2018年度採用1次面接シート下書き

ちなみに、この下書きは面接シートが複写紙になっていて失敗が効かないので作りました。

面接での1つ目のミス:攻め方の方針間違い

今振り返ると、一次面接では大きく2つのミスをしたように思います。

まず、最初のESと見比べてもらうと分かるのですが、「漫画・雑誌」の部分で大きな変更が行われています。

『ウルトラジャンプ』と『海外マンガ』を軸に話を展開しようとしたんですよね。

これが1つ目のミスです。

『少年ジャンプ』のことを話す人間は多くいるだろうと考え、玄人感を演出するために、わざわざ取っつきにくい『ウルトラジャンプ』と『海外マンガ』のことを話した訳です。

面接官とのやり取りは大雑把にこんな感じでした。

面接官:担当したい雑誌は何なの?

私:ウルトラジャンプですね

面接官:へー、なんでウルトラジャンプなの?

私:海外を見据えているところですかね……。二コラ・ド・クレシ―とコラボしていたりしましたよね?私、海外の作品が好きで……バンド・デシネとかを結構読むんですよ。それで、興味があります。

面接官:なるほど、ウルトラジャンプの中で好きな作品は?

私:『レビウス』ですかね。『レビウス』は移籍前の初期から注目していたんですが、あれも左から読みますよね?絵も上手いですし、なんで日本の作品なのに左から書いたんだろうって思いますよね、それが『ウルトラジャンプ』に移籍するっていうので読み始めたんですよ。(ここまで早口)やっぱり大きな紙で見るのはいいですよね……迫力があって(謎アピール)あ!あと三輪史郎先生の『DOGS』も好きです。スタイリッシュなので……。(声量がフェードアウト)

確かに、中田春彌先生の『レビウス』や三輪士郎先生の『DOGS / BULLETS & CARNAGE』は単行本を集めていたし、『レビウス』に至っては初期から注目していたのは本当なので嘘をついていた訳ではないのですが、話していく度に自分の首を自分で絞めていった感がありました。

なぜなら、『ウルトラジャンプ』は雑誌でほとんど読まないから。

買ってないんですよ!これからそれを売らなければいけない立場の人間が!

『ウルトラジャンプ』に魅力を感じてないんですよ!そりゃ話すことないでしょ!!

それに、『海外マンガ』について話したのもマズかった。

詳しく述べることは今しませんが、端的に述べると海外は作家主義です。むしろ日本のような編集介入主義の方が特殊な形態です。

すなわち、「海外の作品が好きです」と述べることは、

編集は作家に介入するな!

という主張とほぼ同義であって、これは日本でコミック編集を目指す人間が吐く言葉ではなかったような気がします。

あくまで収益を上げるための企画として、海外の作品という選択肢があるのであって、決して日本のコミック編集志望が、少なくとも採用面接の場で公言することではなかったと反省しています。

「何を目指そうとしているのか」という考えが抜けていたため、攻め方を完全に間違えてしまいました。

面接での2つ目のミス:コミュニケーション能力の欠如

面接シートの他の項目もやはり、「ありのままの私(笑)」を見てもらうためにとても素直に、何も考えず項目を埋めていきました。

しかし、これは全くもって間違いでした。

「なぜ面接シートをわざわざ新しく書かせた」のか、この意図が全くもって当時は理解できていませんでした。

面接シートをわざわざ書かせたのは、「短い時間しか与えられないから、少しでも面接官に興味を持ってもらえるようなことを書けよ、話を一気に盛り上げろよ」ってことです。

その視点を持って、私の面接シートを見て頂くと分かるのですが、

もの凄くツッコみづらいのです。

男性向けマンガ編集者と会話を膨らまそうとして、趣味は「神社!部屋籠り!!」、好きな映画は「エル・トポ」、注目している人物は「ミランダ・カー!ラミレス!!」

……。……。

ヤバいでしょ。

面接官と会話を膨らませようとする気が一切感じられません。

趣味は「格闘技!風俗!!」、好きな映画は「ファイトクラブ」、注目している人物は「加藤純一!ケンドーコバヤシ!!」、これが正解です。

こういうコミュニケーション能力が私には欠乏していました。

ですので、私が基本的な質問事項以外に面接官と話したことは一つだけでした。

「林修はツッコみ待ち?」

まとめ

思いがけずかなり長くなってしまったのですが、如何だったでしょうか?

これから集英社を受けようと考えている就活生の参考になったでしょうか?

出版社、特に集英社は本当に狭き門です。それにも関わらず、見合わないだけの夢と期待を持った就活生が毎年押し寄せ、失意に飲まれてしまいます。

社会人になって少しでも社会に身を投じてみると、何とでもなかった・理解できたことが就活生には重くのしかかります。

私もその中の一人でした。

私は集英社に落ちて絶望した後、それまでの経緯もあって、人生で初めて描いた漫画を集英社に持ち込むという暴挙に出ました。

それは続きの【持ち込み編】で書きますが、それはそれで自分の人生にプラスとなった出来事だと思っています。

何が起きるかなんて誰にも分かりません。やってみないと分かりません。

ですので、まずはESを書いて提出する。落ちても、めげない。

特に集英社は、私レベルで落ちたんだから、どうせ皆落ちます(笑)

頑張ってください。

では、さよなら。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です