ノートパソコンを分解してハードディスク破壊・廃棄する方法の紹介

ハードディスクを粉砕

大学生時代に使っていたノートパソコンの機能が悪くなってしまったので、ノートパソコンを買い替えました。

IT企業に勤めていたのもあって、「ノートパソコンの中身」が少し気になったので、分解して、中のハードディスク(データを記憶する媒体)を自分で壊して廃棄してみました。

その際、何点かめんどくさいことがあったので、感想と手順を書き留めておきます。

パソコンを廃棄するときのルール

分解手順を書く前に、まずこれを書いておいた方がいいと思いました。

大雑把なフローチャート(私的な理解)
大雑把なフローチャート(私的な理解)

通常、パソコンを廃棄する際は、資源有効利用法により、粗大ごみとして捨てることが出来ません

従って、

データを消去し、

特定の業者・場所に回収してもらう必要があります。(↓例)

  • パソコンリユース業者
  • 自治体
  • メーカー
  • パソコン販売店 etc

ですので、大体は①のデータ消去から業者にやってもらい、ついでに回収してもらうという流れが多いと思います。

しかし、業者が信頼できなかったり(実際、顧客のデータ入りハードディスクが転売される事件もありました)、お金がもったいない人は自分でやるということもあると思います。

その場合、ハードディスクだけ綺麗に取り出して自分で処理し、残りを業者に引き取ってもらうか(大体は引き取ってもらえると思います)、

自分で綺麗に分解し、自治体毎のルールに従って部品を廃棄することになっています。

ここで注意して頂きたいのが、分解した部品は自治体毎のルールに従ってパーツを廃棄する必要があるということと、再組立てが難しい、中途半端にばらしたパソコンは回収してもらえないということです。

ノートパソコンを解体

実際に解体した手順を書いていきますが、解体するための道具として、(プラス)ドライバーセットを用意してください。

パソコンごとにネジのサイズも違うはずなので、様々なサイズのドライバーを用意しておいた方がいいと思います。

私はたまたまドライバーセットが家にあったので、買う必要はありませんでしたが、わざわざ買うぐらいならこの時点で諦めてもいい気がします。

さて、

一番初めに、パソコンがシャットダウンされた状態で、電源ケーブルが刺さっていないことを確認してください。

まずバッテリーを外して下さい
まずバッテリーを外して下さい

そして、バッテリーを外してください。

ツメが噛んでいるだけで、これは簡単に外すことが出来るはずです。作業中の感電等の事故を防ぎます。

ここで注意ですが、バッテリーは電池ですので、ゴミ回収に出してしまうと発火等の危険があります。廃棄する場合は、必ず自治体毎の決まりに従って、電池として適切に廃棄してください。

ハードディスクを取り出し、粉☆砕

バッテリーを外した後、順に分解していきますが、データの記憶媒体であるハードディスクを取り出すだけであれば簡単に取り出すことが出来ます。

他にノートパソコンを解体したことがないので憶測ですが、これはどのパソコンも比較的取り出しやすい場所に付いていると思います。

ハードディスクを取り出す
ハードディスクを取り出す

もし、ハードディスクを自分で壊すだけであれば、この時点で他のパーツを元に戻せばOKです。

補足:最近はハードディスクよりも読み書き速度に優れている「SSD」という記憶媒体が搭載されることが多くなっています。その場合も、おそらく似た方法でデータが破壊できると思いますが、いかんせん、どういう作りになっているか分かりません。

取り出したハードディスク
取り出したハードディスク

さて、取り出したハードディスクをぶっ壊していくんですが、効率良く壊すためにハードディスクの造りを少し説明しておきます。

ハード「ディスク」はその名の通り、ディスクです。この金属の箱の中にはアルミ(ガラス)製のディスクが入っていて、そこにデータを読み書きしています。

つまりデータを破壊しようと思った場合、この金属でガッチリ守られたディスクを、データの読み書きが出来ないぐらいに壊す必要があります。

イメージとしてはDVDです。

レンタルDVDの裏に傷や汚れがあって、一部のシーンが見れないっていう経験ありませんか?割ってしまえば、当然見れません。それと同じです。

そして、それだけ強固に守るということはその裏返しで、このハードディスクという代物はメチャクチャ脆いです。

ゴミが付着してもデータは破損しますし、膝ぐらいの高さから落としても割れてしまうことがあります。(実際、私は社会人時代に実物を触ったことがあるので間違いないです。)

よって、中身のディスクにどれだけダメージを与えるかということを意識してください。

さあ、ハードディスクをぶっ壊します。

ハードディスク粉☆砕
ハードディスク粉☆砕

ちょっと汚いですが、これは試行錯誤の跡です。

モノによってはドライバーで金属の蓋を開けられるものもあるようなのですが、これは正攻法で中身を出すことが不可能でした。

それで、底と側面を割って隙間からディスクに傷をつけようと思ったのですが、金属部が厚過ぎたために断念。

しょうがないので、外側ごとトンカチで打ち付け、中のディスクが砕けて振ると「シャリシャリ」と音が鳴るまで壊しました。

こういう場合もあります。

他にも調べていると、水没させるという方法もありましたが、個人的にはこれが確実ではないかと思います。

ノートパソコンの中身を取り出す

私は中が気になっていたので、さらに分解しました。

分解途中のノートパソコン
分解途中のノートパソコン

メモリとかファンとかが細かく配置されています。へーこうなってたんだ、という感想です。

このパソコンは確か7年以上使っていたのですが、まだ使えたとはいえ、速度は遅いし、直ぐに熱くなっていました。

細かいパーツを丁寧に分解
細かいパーツを丁寧に分解

よく見ると、ファンに埃がかなり付いています。本当は、ノートパソコンもある程度の期間でメンテナンスを行うべきなんでしょうね。

大まかなパーツ毎に分解中
大まかなパーツ毎に分解中

なるべく細かいパーツに分解しました。

ボードからは付属品を取り外し、本体を金属部・液晶部・プラスチック部に分けました。

ただ、それでもやはり自力では完全に分解することができない部分も多く出ました。

私の自治体はゴミの分別にさほどうるさくないので、明確な資源ごみ以外は燃えるゴミにしてしまいましたが自治体によってはそうもいかない気はします。

やはり、ノートパソコンの分解はハードディスク破壊までに留めて、他の部分は素直に回収してもらうのがいいと思います。

どうしてもという方はまずお住いの自治体のゴミ処理がどうなっているかということを理解してから分解するべきです。

では、さよなら。

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