前回【基板組立編】では、ケースの中に取り付けるマザーボードに大体の部品を付け終えたので、続きでその基板と他の部品をケースに取り付けていく。
そして、運命の電源投入。
果たして、初めての自作PCはキチンと動くのか……?
目次
ケースに電源ユニットを取り付ける
まず、これからの作業がしやすいようにケースを丸裸にした。

下らへんにぽっかり空いた穴が見えると思うが、ここに電源ユニットを突っ込んで固定する。
だが、その前に電源ユニットに各電源供給先へのコネクターを突っ込んでいく。

説明書(外箱)を見て、各パーツに接続されるコネクターを挿していく。

といっても、私のように初心者で初めて自作PCを組み立てるという人は、どのコネクターが必要なのか分からないと思う。
私もそうだった。
まあ、良く説明書を読んで、何に何が接続されるのかを考えれば分かるような気もするが、メンドクサい私はとりあえず全部ぶっ挿しといた。

こうすれば、取り付けた直後こそ何が何か分からないコネクターがはみ出ているが、取り付けを進めていくうちに、明らかに使わないものが分かってくるので、それを抜いていけばいい。
実際、私はこの方法でコネクターが余ることはあっても、足りないことは作業中に発生しなかった。
向上心のない初心者は是非。
電源側のコネクターを挿し終えたら、電源ユニットをケースに固定する。

妙に下のスペースが狭くて、作業がしにくくイライラした。
加えて、下から支えて若干だけ浮かし気味にしないとネジ穴が一直線になってくれないので、余計にキーッとなる。

苦戦しつつもなんとか固定に成功。
ケースにマザーボードを取り付ける
続いてパソコンケースを横倒しにして、前回部品を取り付けたマザーボードをケースに固定していく。

見にくいかもしれないが、ここに書かれているのは、基板の規格とそれに対応するアルファベットだ。
今回、私が取り付けるマザーボード「B450 STEEL LEGEND」の規格は【ATX】規格なので、一番上の「A」に対応する。
で、これが何のアルファベットなのかというと、

「その規格はこのネジ穴を使います」という表記である。
多分、私と同じく初心者の方でもこれは分かると思うが、一応。
さて、それを踏まえて、このネジ穴に乗っかるようマザーボードをケースに投入する。

このときに、このパーツを入れるのを忘れてしまわぬように!

これを忘れてしまうと、せっかくネジを締めてもまた最初からになってしまう。
なぜそんなアドバイスをするかというと、私が忘れていたからです(^^;

こういうネジ穴を締めて、マザーボードを固定していく。

こういう感じで残りも締めていく。
ネジ穴毎にネジの大きさがあるので、それは注意。
ケースにSSDを取り付ける
ケースにSSDを取り付けていくが、SSDを取り付ける場所は2か所ある。

ただ片方の方法は、私の場合どうもスマートに行かなかった。
一応、両方の方法を紹介しておく。

1つ目は、こういうスロットを利用する方法だ。

引っ張り出したスロットにSSDを固定して、またそこに戻す。
しかし、電源ユニットとの距離が近いためか、やたらとコネクターの長さが余ってしまい、後ろがダブダブになったので止めた。
2つ目は直接ケースに固定する方法だ。

マザーボードのネジ穴のように「SSD」と書かれた箇所があるので、ガチャガチャしていて入れにくいのだが、そこにSSDを持っていく。

その後、SSDを固定する。
ここのネジが相当締めにくかった。
SSDが重力でずり落ちていくのに加え、挿されているコネクターがあらぬ方向にSSDを引っ張っていこうとするので、かなりヤキモキした。
SSDを固定した後、SATA接続の線をボードに接続するが、それも線が固くてやりにくかった。
マザーボードと各部を接続する
まずはマザーボードにケースを接続する。ケースから元々垂れ下がっていた線だ。
そして、ここが第二の難関だった。
細かい作業を強いられる上に、入れる向き(プラスマイナス)を間違える確率が高い。

確か左から、ケースファン、USB3.0、パワー・リセット・LED等、オーディオ、USB2.0だったような気がする。
これをマザーボードの各部に挿していくのだが、電極の向きや挿す場所などは説明書を読んで欲しい。
細かい作業な上に、何回も電極の向きを直してイライラしたために、写真を撮るのを忘れてしまった。
「2度と自作PCなんて組まねえからな!!」と思いながら作業していた。
ここら辺はずっと舌打ちしながら、挿しては休憩を繰り返して、全然作業が進まなかった。

なんとか接続。
しかし、イライラゾーンがまだ続く。
続いて、マザーボードに電源ユニットのコネクターを接続する。

こういう風に、コネクターをそれに対応するソケット近くへ裏側から引っ張ってきて、挿していく。

対応するコネクターの種類は外見で大体判別できるのだが、特に8ピンは良く見ないと分からない。書いてあるか知らないが、説明書で確認した方がいい。
私は説明書をほとんど読んでいなかったので、普通に間違えた。

場所によってはかなり作業しにくいソケットもあり、これもストレスフルな工程だった。
マザーボードにGPUを取り付ける
いよいよ、組立の仕上げだ。GPUをマザーボードに取り付ける。

GPUはあくまでも補助的なものなので、マザーボードの拡張スロットに取り付けることになる。

赤丸の場所にGPUを挿入するのだが、横の部分がスペースを邪魔しているため取り除いてしまう。

他の段はネジが付いていて綺麗に取り除くことが出来るが、何故かこの段だけそうなっていなかったので、もぎ取った。

GPUの取付完了。
電源コネクタの付け忘れがないように注意。
さあ、メンドクサイことも多くありましたが、ついに電源投入です。
いざ電源投入
各出入力機器と接続。

電源ユニットON。

電源投下。
さあ、どうなる??

フォーーーーッ↑↑
大☆成☆功(*^^*)
まさか、初めての自作PCで一発で上手くいくとは思っていませんでした。

ここまでいけば、一安心。
後はソフトの問題なので、安心してWindowsセットアップに取り組むことが出来る。
Windowsセットアップは何回も社会人時代に行っているので、迷うことはないはず。
初めて自作PC組んだ感想
思っていたよりも楽しかったが、同時にメンドクサイことも多く、想定していたよりも完成までにずっと時間がかかってしまった。
「自作PCはプラモぐらいの難易度」っていうのは前段階を含めれば嘘だと思う。
特に、「構成をどうしようか、コスパをどうしようか」と悩んでいる時が楽しかった。
ただ、実際に組み立てていく段階は、初めてで手順が分からないこともあり、細かい作業にずっとイライラしていた。
しかし、電源を投入して上手く動作してくれた時に、一気にそれが報われた気がした。
あれだけ鬱陶しかった接続部から電気が供給されて、この小さなファンを一生懸命回して・光らしてくれてるんだと思うと、とても自分のパソコンが可愛く思えた。

「ああ、こうして自作PCにハマる人がいるんだな」と思えた瞬間だった。
貴重な経験が出来て良かった。
また、今度は安価で小さなPCを組んでみてもいいかもしれないと思った。
でも、また組立作業でイラつくんだろうなぁ……。
ただ、経験のない初心者でも組めたことは確かなので、スペックが高いPCをできるだけ安く手に入れたい人はやってみてもいいと思う。
では、さよなら。