さて、【パーツ紹介編】で紹介したパーツを実際に組み立てていった様子をお届けしていく。
正直、これまでのパーツ収集の時と異なり、組立作業はかなりストレスフルだった。
どういうところに苦しんだのか、キチンと書いていく。危うく壊しかけた。
目次
組立に使用した道具
基本的に、プラスドライバーだけで事足りると思う。
私は適当に、家にあった先端が弱い磁石になっているタイプのプラスドライバーを使用した。
他に優先すべきは、静電気及びケガ防止の観点から、静電気対策手袋があった方がいいと思うが、私は安いやつを買ったため作業がままならず、結局素手で作業していた。(その代わり、作業前に毎回放電をさせた。)
後は、細かい作業が苦手な人は大きめのピンセットとかを用意してもいいと思う。ピンが小さく入れにくいものがある。
整理整頓が気になる人は結束バンドを用意してもいい。(何かの付属品として付いてきたのを私は利用した。)
マザーボードにCPUを取り付ける
(おそらく)大切なことなんで2度書いておく。
やはり、静電気対策はキチンとした方がいい。
素手で作業したお前が言うなって話だが、私は一応こまめに金属製の水道の蛇口に触れて静電気を放電させて対策した。
そして、説明書は一読しておこう。
イマイチ、初心者には不親切と思われる箇所もあるが、基本的には全部説明書に書いてあります。
さて、まずはマザーボードにCPUを取り付ける。

マザーボードが入っている袋は静電気対策になるので、この上で作業するのが推奨されています。

まずは、中央部の台にCPUを取り付ける。


記憶が定かでないが、このピンはすんなり上がる。
丸で囲んだ箇所に小さな矢印マークが見えるが、この角と、同じくCPU側にマークされた角を合わせてCPUを置くことになる。

写真ではマークが全然見えないのだが、CPUに書かれたマークを先ほどのマザー側のマークに合わせる。
するとビックリするぐらい、下の台にCPUがピッタリはまる。
試しにずらしたり、違う方向を向けたりしてみたが、あれほどピッタリはまらないので、間違った置き方をしていたら分かると思う。保証はしない。

正しい位置にCPUを置いた後、ピンを元の位置まで下ろす。
これも、すんなりと下りてくれた気がする。
ここまでの作業は簡単なものの、CPUが壊れたらと思うとヒヤヒヤした。
CPUにクーラーを取り付ける
これが初めて組み立てる私にとって、第一の難関だった。しかも、所謂「スッポン」でCPUとマザーボードをガラクタにしてしまうところだった。
CPUに付属しているクーラーを使用する場合、既に冷却効率を高めるグリースが塗ってあるため、何も用意する必要はない。
クーラーの底に触れないようにだけ注意した。

クーラーのタイプによって取り付け方が違うようだが、このタイプのクーラーは、クーラーの金具の穴に、ボード部のツメを引っかけるようにする。
その後、クーラー底部とCPU上部が平行になるように、真っ直ぐ下ろす。
すると、下でム二ッとグリースが広がる感じがする。(元々ついてるグリースの量が少し多いという意見も見た。)
そして、反対側のツメを固定するのだが、ここで1つ目の難関が。
反対側のツメが全然入らねぇ(^^;
頑張ってクーラー側の金具を無理矢理引っ張ったり、本体を上から押さえつけたりしてみたが、ツメに全然引っかからない。
その度「……ミチッ♥ミチッ♥」と下でCPUが音を立てるので、壊れてしまうのではないか泣きそうになった。
結局、金具を引っかけようとするのではなく、金具の上部分を真っ直ぐ押すと(それなりに力を入れたが)、「パチッ」とハマってくれることに気付いた。
しかし、そんな苦戦の後にすぐさま次の難関が。

良く見ていなかったため、コードが遠くなる側に付けてしまった(^^;
距離的には無理矢理接続することも出来たのだが、色々な部分にコードがかかっているし、何より見た目の納まりがかなり悪い。
大きなため息をついて小一時間悩んだ挙句、クーラーの位置を変えるべく再度取り外して付け直すことにした。
この辺りからイライラし始めて、自作PCにチャレンジしてみようと思ったことを少し後悔していた。
クーラーを取り外すときは「スッポン」に注意
まずは、私がクーラーを取り外した後の様子を見て欲しい。

分かるだろうか。CPUの上面とクーラーの底部にグリースがべっとりと付いている。
これの粘着性は高くて、CPUクーラーを取り外そうとする際、垂直に持ち上げようとするとCPUまでくっついてくる感覚が伝わってくる。
そう。
「スッポン」とは、「CPUクーラーを取り外す際に、CPUも一緒にくっついて持ち上がってしまう現象」のことを言う。
「自作PC スッポン」と検索すれば、CPUを引き抜いてしまい底部のピンがケンザンのようになっている画像が出てくるだろう。
「スッポン」は自作PC経験がそこそこある人は一度ぐらいやらかしているようなのだが、これが初めての自作PCである私はそんなこと露とも知らず。イライラしながら、そのままクーラーを引きはがそうとした。
幸い、何やら危ないと思って手を離したので「スッポン」を免れたものの、CPUがこんなことでオシャカになったらコスパどころではない。(万が一「スッポン」しても、下のピンが折れていなければ大丈夫らしい。)
その後、私は慎重にねじりながらクーラー部を分離したが、本来はCPUに少し負荷をかけて動かし、グリースを暖めてから取るのが王道らしい。
まあ、そもそも付ける方向を間違えなければ良かっただけの話なのだが……。

その後、正しい方向になんとかクーラーを戻し「FAN1」と書かれたピンに、スマートにケーブルを指すことが出来た。
マザーボードにメモリを取り付ける
次はメモリだ。私の構成では、これでマザーボードに取り付ける大きなものは最後である。
(後日、Wifi対応を全く忘れてしまっていたことに気付くのだが。)
※そろそろ、説明書をちゃんと読むことをオススメする

もしかしたら、マザーボードの種類によって異なるのかもしれないが、メモリはこのように1つ飛ばし同士でセットになっている。
(説明書に挿す位置が書いてあるので、説明書を読もう。)
今回、私が使用するメモリの枚数は2枚なので、「スロット1・スロット3」にメモリを指す。(多分、適当な場所に挿しても動くと思うが、速度が遅くなるらしい。)
ちなみにメモリを増設する場合は、メモリの種類とかに注意が必要。
挿す位置を確認したら、拳銃の撃鉄のように、図の赤丸部をカチッと下ろす。
さあ、メモリを挿そう。

左右平行に挿していかないと、変な感じになってやり直すハメになる。
押し込む際、「ザリザリザリッ」と少し窮屈そうに入るので心配になるが、下ろした撃鉄みたいな部分がカチッと上がるので、ちゃんと挿せたことに心配はない。
それにしても、このメモリだけなのか知らないが、はみ出た部分が気になる。

2枚目も同様に挿入。これは簡単だった。
ここまでで少しイラつくことはあったけれども、そこまでメンドクサイこともなかった。
しかし、もっとストレスフルなのは、次のケース取り付け作業だった。
それは最後の【完成編】で。
では、さよなら。