【ブエルタ2019】オスカル・ロドリゲスを見ていました

オスカル・ロドリゲス勝利の瞬間

ブエルタ2018ステージ13での勝利で、名前を知られるようになったオスカル・ロドリゲス(Óscar Rodríguez)ですが、2019年も彼が個人的には熱かった!

ブエルタ2019では、ずっと集団が画面に映し出される度に「オスカルはどこにいるんだ!」と探し回っていました。

たまにオスカルが先頭集団で逃げている映像が映ると、テレビの解説陣が「オスカル・ロドリゲスですねえ」と言ってて嬉しかったです。

皆さんは、レースを見るとき、どこを見ていますか?

総合を狙いに行ったオスカル・ロドリゲス

私がロードレースについて書くとき、それは自分の好きな選手に着目したとても偏った記事になってしまうことを許してほしいし、それを踏まえて頂きたい。

ブエルタ2019においてオスカルはチームのエースナンバーを与えられて総合成績を狙いに行きました。

結果的に、最終総合成績は22位だったものの、実は途中の時点ではトップ10近くまで上がっていたりしました。

これは驚くべき結果だと思うのです。

(実際に前後のメンバーを見て下さい。強い選手ばかりです!!)

そもそも、当時オスカルが所属していたチームは昨年と同じエウスカディバスクカントリーというプロコンチネンタルチームでしたから、チームの基本方針としては逃げて宣伝して、万が一チャンスがあればステージ優勝を全力で取りに行くというものだったはずです。

実際、同じチームのイトゥリア(Mikel Iturria)はその方針で逃げに乗り、第11ステージで勝利し、これまた大金星を飾っています。

イトゥリアが勝利したステージ11

ちなみに、この勝利についても私は感動して少し泣いてしまいました。

それを踏まえると、総合チームと同じ尺度で彼の総合成績を測ってはいけないはずなのです。

私の贔屓目なしに、彼の成績は甘めに評価されるべきです。実際の順位-10ぐらいが彼の実力だと思っています。

ただもちろん、プロコン所属であるために「マークされないこと」が総合成績に有利に働くこともあります。

例えば、長い期間を走るグランツールでは、ステージ優勝に興味がない・もしくは人数をあまり出せないチームがプロトンをコントロールしていて、大きな逃げが形成されてしまった時にその逃げ集団内にいることで、時には10分近いタイムを稼ぐことができます。

また、先頭集団に運よく残った際、互いが強敵を牽制するが故に、アタックが決まる場合もあります。逆に、マークされる表彰台選手とは争う土俵が違うため、自分が牽制する必要もありません。

しかし、ロードレースという競技において、特に長期間戦うグランツールにおいては、周りのアシストをあまり受けることができないことのデメリットの方が大きいはずです。

実際、ブエルタ2019でのオスカルの走りを見ていると、かなり好不調の波が激しいというか、逃げに乗って山岳を前の方でグイグイ上っていたかと思えば次の日には全く何でもないような坂でズルズルと下の方へ落ちていくことが多い印象でした。

(若い選手ですし、グランツールの経験もほぼないですし。)

↓やっぱり、第2週は疲れて調子を落としていたらしいです。

オスカル・ロドリゲスインタビュー(最初)

そういう風に戦う(狙ったステージでタイムを稼ぎ、後は抜く)ことを彼が決めていたかどうか私は知らないのですが、少なくとも、強力な専属アシストがいない彼が総合成績を狙ってほとんど自力で22位に着けたというのは驚くべきことだと思うのです。

セップ・クスが強かったステージ15

ブエルタ2019におけるオスカルのステージ最高順位は、ステージ15での4位でした。

ステージ15と言えば、セップ・クス(Sepp Kuss)がアメリカ外のレースで初勝利を挙げたステージです。

ラスト1KM(最初らへんチラッとオスカルが映ります)

そして何より、クスの強さと、最後の観客とのハイタッチゴールが印象に残ったステージでした。(それにしても、ログリッチェのアシストをバリバリにこなしての余裕の勝利は恐ろしく強いなと思いました。その後も崩れてませんでしたし。)

そんなクスの勝利に隠れて、実はオスカルが53秒差で4位につけていたのです。

2位は39秒差でカチューシャアルぺシンのルーベン・ゲレイロ、3位は40秒差でイネオスのタオ・ゲオゲガンハートでした。

最終盤のレース展開としては、独走態勢で走るクスがほぼ勝利を確定させていて、後をゲレイロとゲオゲガンハートが追いかけ、その後ろからオスカルがテンポで登って、2人の後を付いたり離れたり。

ちぎれたなと思ったら、前の2人が牽制し合っているうちにテンポで追いつく感じでした。

何だかこのステージはブエルタ2018でオスカルが勝利したステージと終盤が似ているな

と私は見ていて思いました。

つまり、この日にダントツ強かったクスを除けば、他3人で登坂勝負になっていた可能性が高いのであって、そうなった際ブエルタ2018ではオスカルが強くて勝ったけれども、ブエルタ2019では恐らく勝てていなかった。

ただ、勝つ希望はあった。

逆に言えば、ブエルタ2018でクスのような調子の良いアシスト(準エースクラス)選手がレース展開的に勝負の権限を与えられていたら、いくらその日強かったとは言え、秒差の感じではオスカルは負けていたかもしれない。

「もし」はロードレースにないけれども、空想してニヤニヤするのも楽しみの一つにしているのは私だけでしょうか?

ただ、ブエルタ2019時点でのオスカルの実力が

調子の良い準エースクラス>調子の良いオスカル>調子の普通なエースクラス>調子普通なオスカル

という感じだったのかなあ、と、このステージで思いました。

……クスが強かった!!

関係ないですが、ブエルタ2019のテーマソングはかなりテンション上がりますよね。
ワークアウト用のモチベ曲として聞いています。

ブエルタ2019テーマ曲

では、さよなら。

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